絵のない絵本コンセプト

私は絵本作家でも、絵本画家でもありません。

ただあなたに 絵を描いてもらいたいのです。自由に、感性のおもむくままに、描いてほしいのです。

それがみんなの創造力をやしない、やがてはみんなの中 から世界をよりよく変える人達があらわれ、その想像力と
感性がこの地球をもっと美しい星にしてくれることを願っています。

 

この絵本には絵がありません。絵がない絵本なんて、って笑わないでください。

その笑ったあなたがまず描いてみてください。最初は ウーンとうなる、絵なんて描いたことがないし・・・、学校の美術の

成績もよくなかったし、いいえ、そんなこと忘れて、この絵本の不思議な 物語を読みながら、空白の部分に
絵を描いてください。ただ絵だけ描いてください。

 

そう、だんだんと楽しくなってくる、だってだれもこう描きなさいっていわないし、何を描いてもかまわない、

自由だから。そしたら、どんどん想像力が湧いてくる。あなたの子どもがそばによってきて、描きたい、描きたいって。

あっそうかこれは絵本だから、子どものものだった。あまりにも夢中になってしまい、あなた自身が子ども

になってしまったのです。

そう、この不思議な絵本は子どもも大人もなく、みんなのための絵本、みんなが描く、「絵のない絵本」です。
そして、あなたや子どもがこの「絵のない絵本」の全部のページに絵を描き終えたら、「あなたの絵本」、「子どもの絵本」
が完成するのです。なんて素晴らしいことでしょう。

 

地球でひとつだけの絵本。あ なたも子どもも画家、そうアーティストです。

本当はみな生まれた時からアーティストなのに、生きていくうちにそのことをすっかり忘れてしまうようです。でもこの
「絵のない絵本」に絵を描いているうちじきにそのことを思いだしてきます。

 

この 「絵のない絵本」の物語は想像のお話です。

核戦争で崩壊してしまったある星を、絵を描き続けることで、美しい星へとふたたび、よみがえらせようという

ファンタジーです。でも、いつ私たちの住む地球がこの星のようになるかわかりません。だから今から、私たちも絵を描いて、
こ の地球をもっと美しい星にしていこうとの願いを込めて、この「絵のない絵本」を考え、デザインしました。

 

そして、ほんとうに地球上の世界の国々の子ども達と、天竺の布に絵を描き、国境や言葉や宗教をこえて、

繋ぎ合わせていくという、平和プロジェクト「世界一大きな絵-the biggest painting in the world 2012」を、1996年から
おこなっています。 これまでに、バングラデシュ、日本、タイ、中国、ネパールで、全部で数万人の子ども達と絵を描いてきました。

 

こ の後も、163の在日大使館を通して世界の国々の子ども達が絵を描くことを計画しています。ですから、この
「絵のない絵本」は日本だけでなく、世界中の言葉に翻訳されて、世界中のすべての人たちに向けて出版することを予定しています。

 

「絵のない絵本」は見 開きの左ページ上に物語が書いてあって、右ページは何もないまっ白なページです。

そこに絵を描いてください。好きなように描いてくださ い。左ページのあいているところに描いてもかまいません。物語の文字の

上に描いてもオーケーです。だって、あなたや子ども達、みんなの絵本なんですから。なにを使って描いたらいいかって?
もちろんそれも自由です。

 

色鉛筆、マーカー、くれよん、パステル、水彩絵の具、墨・・・・なんでも好きなもので描いてください。そして、
子どもたちに描かせてあげてください。全部使って描いたってすてきです。アートというのは何をしても自由なんです。そして
「絵のない絵本」に描きはじめたら、あなたも子どもも、みんながアーティストになれるのです。

 

BACK